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京都競馬場の特徴・傾向【距離別一覧】

目次

京都競馬場 芝コースの距離別データ・特徴

  • 芝1200m
  • 芝1400m(内)
  • 芝1400m(外)
  • 芝1600m(外)
  • 芝1600m(内)
  • 芝1800m
  • 芝2000m
  • 芝2200m
  • 芝2400m
  • 芝3000m

京都競馬場 芝1200mコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面直線の半ば付近にあり、スタート直後からいきなり上り坂に差し掛かります。中山芝1200mとは対照的に、京都ではスタートから上り坂があるのが特徴です。
    • 3~4コーナーは内回りコースを使用し、3コーナーの入り口付近にある坂の頂上からは一気に下り坂となります。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時は328m、B、C、Dコースでは323mと、中央競馬場の中では中山に次いで短い直線距離です。
  2. レース展開:
    • 基本的に前傾ラップとなり、前半でペースが速くなる展開が多いです。しかし、前後半の3ハロンラップの差が少ないのが特徴で、3歳以上の重賞では後半3ハロンが前半よりも速くなることもあります。
    • クラスによる時計の差が小さく、上級クラスでも下級クラスと大きく時計が変わらない傾向があります。
  3. コースの特徴による脚質:
    • AコースやBコース使用時は、逃げ馬や先行馬が圧倒的に有利で、連対率が高いです。一方、CコースやDコースの時期になると馬場が荒れてくるため、差し馬の活躍が増え、逃げ・先行・差しの連対率がほぼ互角になります。
    • 京都競馬場の軽い馬場は、全脚質に対して適応が必要です。特にスピードと瞬発力が重要視されます。
  4. 枠順の影響:
    • 枠順に関しては、特に有利・不利は少なく、ほぼフラットなコース設定です。

種牡馬の傾向

京都芝1200mでは、スピードと瞬発力を持つ馬が強く、特に短距離適性を持つ種牡馬の成績が良好です。

  • サクラバクシンオーが圧倒的に強く、勝ち鞍・回収率ともに非常に優れた成績を収めています。
  • タイキシャトルフジキセキコロナドズクエストアドマイヤベガスウェプトオーヴァーボードがそれに続き、スピード型の血統が好成績を残しています。
  • 一方で、ダンスインザダークアグネスタキオンキングヘイローは苦戦傾向にあり、短距離向きのスピードを持つ産駒が少ないため、京都芝1200mではあまり良い成績を残していません。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下34.0-34.81:08.8
3歳以上1000万下34.2-34.41:08.6
3歳以上準OP・OP特別34.1-34.31:08.4
3歳以上重賞34.1-33.91:08.0

このデータからもわかるように、クラスが上がるにつれてラップタイムはほとんど変わらず、むしろ後半3ハロンの速さが重要になります。特に重賞クラスでは、後半のラップタイムが33秒台に入ることが多く、瞬発力が問われる展開になります。

京都芝1200mは、スタート直後に上り坂があり、下り坂を経て最後は短い平坦な直線で決着するコースです。前傾ラップになりやすいものの、前後半3ハロンのラップ差が小さく、後半に脚を使える馬が勝負どころとなります。逃げ・先行馬が有利な展開が多いですが、Cコース・Dコースでは差し馬が台頭する傾向も見られます。種牡馬では、サクラバクシンオー産駒が圧倒的な成績を誇り、短距離適性を持つ血統が重要視されます。く、上級クラスではあまり見られません。しかし、レース数は比較的多く、特徴的な展開が見られるコースです。

京都競馬場 芝1400m内回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面2コーナーのポケットにあり、芝1200mのスタート地点から200m下がった場所に位置します。スタート直後に緩やかにカーブし、向正面に入ります。
    • このコースは最後の直線が平坦で、Aコース時は328m、B・C・Dコース時は323mと、中央競馬場の中でも直線が短い方です(中山に次いで短い)。
    • 特に勝負どころは直線の入り口となり、ここでのポジションが最終結果に大きく影響します。
  2. レース展開:
    • 1200mほど飛ばす馬は少ないですが、すんなりと先行争いが決まることも少なく、競り合いが続きます。前半3ハロンと後半3ハロンのラップ差はあまり大きくなく、均等なペースで進むことが多いです。
    • 直線が短いため、先行馬が有利な展開が多く、内側をロスなく回って先行した馬が勝ちやすいです。一方で、後方勢が内を突くのは困難なため、外を回らざるを得ない場面が多く、ロスが大きくなりやすいです。
  3. 脚質の傾向:
    • 先行馬が圧倒的に有利であり、勝率、連対率、複勝率は先行馬が優れています。差し馬も好走することがありますが、追い込み馬には非常に厳しいコース設定となっています。
    • 後方勢が直線で追い上げる際には外を回るしかなく、ロスを最小限に抑える騎乗が求められます。
  4. 枠順の影響:
    • 枠順による有利・不利はほとんどなく、どの枠からでも好走可能です。ただし、先行する馬が有利なため、内枠の方がロスなく進めるケースが多いです。

種牡馬の傾向

京都芝1400m内回りでは、ヘイロー系の種牡馬が優勢で、スピードと瞬発力を持つ馬が好成績を残しています。

  • デュランダルタイキシャトルスペシャルウィークマンハッタンカフェフジキセキといったヘイロー系が上位にランクインしています。
  • 一方、サクラバクシンオークロフネはこのコースでは不振であり、短距離適性がありながらもこのコースに適応できていない傾向があります。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-1F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下34.9-11.7-35.01:21.6
3歳以上1000万下
3歳以上準OP・OP特別
3歳以上重賞

このデータからわかるように、3歳500万クラスでは前半と後半の3ハロンが均等に進む傾向が強く、1200mよりも落ち着いたペースになりがちです。しかし、直線の短さゆえに勝負どころは直線に入る前に決まりやすく、後方からの馬はロスを最小限に抑える騎乗が求められます。

京都競馬場の芝1400m内回りコースは、特に2歳・3歳の限定戦で使われることが多く、先行馬が非常に有利なコースです。枠順による有利・不利は少ないものの、先行できる馬が強い傾向にあります。差し馬も好走することがありますが、追い込み馬には不利なコース設定です。種牡馬では、ヘイロー系の血統が特に好成績を残しており、スピードと瞬発力が問われるコースです。で高低差が大きいのが特徴です。以下にその特徴やレース展開、種牡馬成績などについて詳しくまとめます。

京都競馬場 芝1400m外回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面の左側、2コーナーの出口付近にあります。スタート直後から3コーナーまでの直線が長く、3〜4コーナーは緩やかなカーブを描きます。
    • 3〜4コーナーにかけては、内回りコースに比べて勾配がキツく、特に下り坂があるのが大きな特徴です。コース全体の高低差は4.3m(内回りは3.1m)で、勾配による影響が強いです。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時には404m、B・C・Dコース時には399mと、やや長めの直線を持ちます。
  2. ペースとレース展開:
    • 水準ラップでは、平均的な流れが特徴ですが、実際のレースではスローペースやハイペースといった極端な展開になることもあります。
    • スプリンターとマイラーのどちらにも適応しやすいコース設定であるため、出走馬のタイプによって展開が変わりやすく、ペースの予測が難しいのも特徴です。
    • 脚質的には先行馬や差し馬が有利とされますが、逃げ馬の単勝回収率が高いのがポイントです。特に、展開がはまると逃げ切りが決まることが多いので、一発狙いなら追い込みよりも逃げ馬を狙うのが有効です。
  3. 枠順と馬場適応:
    • 枠順の有利不利はほとんどなく、基本的にフラットなコース設定です。
    • 京都特有の軽い馬場に適応する必要があり、スピードと瞬発力が求められるのは全脚質共通の条件です。

種牡馬の傾向

京都芝1400m外回りでは、サクラバクシンオーが引き続き強い成績を収めていますが、芝1200mの内回りほどの優勢は見られません。それでも、芝1400m内回りコースよりは成績が良く、安定しています。

  • タイキシャトルアグネスデジタルフレンチデピュティスペシャルウィークグラスワンダーなどが上位を占めています。
  • 一方で、ダンスインザダークマイネルラヴタニノギムレットはやや成績が低調です。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-1F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞35.0-11.9-35.21:22.1
3歳以上500万下35.1-11.6-35.01:21.7
3歳以上1000万下35.3-11.6-34.81:21.7
3歳以上準OP・OP特別35.1-11.5-34.51:21.1
3歳以上重賞34.5-11.4-34.51:20.4

これらのラップデータからわかるように、3歳以上の重賞クラスになると前半のペースが速くなり、後半のペースも維持される傾向にあります。特に重賞では、1分20秒を切る時計が求められることがあり、スピードとスタミナが重要になります。

京都競馬場の芝1400m外回りコースは、スピードとスタミナのバランスが重要なコースで、スプリンターとマイラーのどちらにも適した条件です。ペースの予測が難しく、逃げ馬が展開次第で好走することが多い一方で、先行馬や差し馬が主役となることもあります。種牡馬成績では、サクラバクシンオーが引き続き強さを発揮し、タイキシャトルやアグネスデジタルといったスピード血統も好成績を収めています。

京都競馬場 芝1600m外回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタートは向正面2コーナーのポケットから始まり、芝1600m内回りのスタート地点よりも若干右寄りの位置です。
    • 3コーナーまでの距離は約700m(Aコース時)と長く、向正面半ばから徐々に坂を上り、3コーナーで頂上に達し、その後4コーナーに向かって下るレイアウトです。内回りコースと比べると勾配が急で、コース全体の高低差は4.3m(内回りは3.1m)です。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース使用時は404m、B・C・Dコース時は399mとなっています。
  2. レース展開とペース:
    • 全体的に淀みのないラップが続く傾向があります。前後半の3ハロンのラップ差はあまり大きくなく、クラスによって中盤の2ハロンのペースが厳しくなることが特徴です。
    • 古馬重賞になると、12秒台のラップが入るかどうかが鍵となり、スローになることは少ないです。中盤が緩むと、その分上がり3ハロンが速くなり、11秒台のラップが続くこともあります。
    • 直線の入り口(内回りコースとの合流地点)が勝負どころとなり、ここでのポジションや騎手のコース取りが非常に重要です。
  3. 脚質の傾向:
    • 基本的には先行馬有利で、特にAコース使用時は逃げ馬の成績が良好です。しかし、B・C・Dコース使用時は差し馬や中団の馬が有利になることが多く、クラスが上がるほど差し・追い込み馬の活躍も増えます。
    • 直線が長くても、前の馬がバテることは少なく、後方から差すには瞬発力が必要です。
  4. 枠順の影響:
    • 枠順による有利不利はほぼフラットですが、多頭数の外枠はやや不利となる場合があります。特に大外からの差しは距離ロスが大きくなるため、内枠の方が有利といえるでしょう。

種牡馬の傾向

京都芝1600m外回りコースでは、スピードとスタミナが要求されるレースが多く、以下の種牡馬が好成績を残しています。

  • アグネスタキオンマンハッタンカフェダンスインザダークキングカメハメハホワイトマズルが上位にランクインしています。
  • サドラーズウェルズ系の血統(オペラハウスSingspielテイエムオペラオーなど)が意外に強く、速い脚が要求される京都競馬場でも結果を残しています。
  • クロフネフレンチデピュティは連対数が多いものの、回収率や連対率が低い傾向があります。
  • サクラバクシンオーマイネルラヴといったスプリント型の血統はこのコースでは苦戦傾向にあります。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-2F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞34.5-24.0-35.01:33.5
3歳以上500万下35.6-24.2-35.21:35.0
3歳以上1000万下35.2-24.2-34.81:34.2
3歳以上準OP・OP特別35.2-23.7-34.81:33.7
3歳以上重賞34.8-23.7-34.81:33.3

クラスが上がるにつれて、中盤のペースが速くなり、上がり3ハロンも速くなる傾向が見られます。特に重賞クラスでは、1分33秒を切る時計が求められることが多く、瞬発力と持続力が要求されます。

京都競馬場の芝1600m外回りコースは、緩やかな上り下りと長い直線を特徴とし、スタートからゴールまでスムーズな流れのレースが多いコースです。先行馬が有利な展開が多いですが、クラスが上がると差し・追い込み馬の活躍も増え、展開次第で逆転が可能です。種牡馬では、スピードとスタミナを兼ね備えた血統が好成績を残しており、特にアグネスタキオンやキングカメハメハ産駒が強い傾向があります。開、種牡馬成績を説明しています。このコースは特に2歳・3歳限定の新馬戦や未勝利戦、500万クラスのレースで使用され、スタートから直線、カーブ、最後の直線まで特徴的なレイアウトが見られます。

京都競馬場 芝1600m内回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面の2コーナーのポケットで、芝1600m外回りよりも左寄りに位置します。
    • スタートから3コーナーまでは約700m(Aコース時)の直線が続き、向正面の半ばから坂を上り、3コーナーで頂上を迎え、4コーナーにかけて下るというレイアウトです。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時は328m、B・C・Dコース時は323mと、中央競馬場の中では中山に次いで短い直線距離です。
    • 使用条件としては、芝1400m内回りと同様に、2歳・3歳限定の新馬戦、未勝利戦、500万クラスのレースが行われます。
  2. ペースとレース展開:
    • 前後半の3ハロンはほぼイーブンか、前半の方がやや速くなる展開が多いです。スピードを保ちながらの競り合いが多く、後方から追い込む馬には不利です。
    • 最後の直線の入り口でのポジション取りが非常に重要で、前目のポジションにいないと勝負になりにくいです。特に逃げ馬が有利で、仮柵の位置にかかわらず逃げ馬の連対率は30%以上に達します。
    • 追い込み馬は直線が短いため、不利になりやすく、先行策が有利なコースです。
  3. 脚質と枠順:
    • 脚質的には、先行馬や逃げ馬が有利です。特に逃げ馬の連対率は非常に高く、安定した成績を残しています。
    • 追い込みは直線の長さやコース形態から不利であり、前にいる馬を捕らえるのが難しいです。
    • 枠順に関しては有利不利がほとんどないフラットなコースです。

種牡馬の傾向

このコースでは、サンデーサイレンス系の血統が強く、特にアグネスタキオン産駒が非常に良好な成績を収めています。

  • アグネスタキオンがトップで、非常に高い勝率を誇ります。
  • ディープインパクト産駒も良好な成績を残しており、スピードと瞬発力が要求されるこのコースに適しています。
  • ダンスインザダークフジキセキネオユニヴァースといった他のサンデーサイレンス系も強く、内回り1600mで活躍しています。

一方、スプリントタイプの血統やスタミナ系の種牡馬はやや苦戦する傾向にあります。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-2F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下35.3-24.3-35.31:34.9
3歳以上1000万下
3歳以上準OP・OP特別
3歳以上重賞

このデータからわかるように、500万クラスでは前後半のラップがほぼ均等で、厳しいペースで進むことが多いです。また、500万クラスの勝ち時計は1分34秒9となっており、先行争いが激しくなることも少なくありません。

京都競馬場の芝1600m内回りコースは、スタートから長い直線を経て、勾配のある3コーナーを上り下りし、最後の短い直線で決着がつく特徴的なコースです。逃げ馬や先行馬が有利で、追い込みは難しい展開が多いです。サンデーサイレンス系の種牡馬が非常に強く、特にアグネスタキオンやディープインパクト産駒が好成績を残しています。

京都競馬場 芝1800m外回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は2コーナー奥のポケットにあり、向正面の直線をほぼ全て使って進みます。スタートから3コーナーまでの距離は約900m(Aコース時)と非常に長く、スタート直後はゆったりとした流れになることが多いです。
    • 向正面の半ばから緩やかに坂を上り、3コーナーで頂上を迎え、4コーナーにかけては下るレイアウトです。コース全体の高低差は4.3m(内回りは3.1m)で、特に坂の影響がレースに出やすいです。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時には404m、B・C・Dコース時には399mと、長い直線勝負が求められます。
  2. レース展開とペース:
    • スタートから最初のコーナーまでの距離が長いため、前半はゆったりとしたペースで進行することが多いです。しかし、逃げ馬や先行馬が飛ばした場合には、縦長の隊列が形成されることもあります。
    • 中盤のペースが落ち着くことが多く、3コーナーの残り800m付近から徐々にペースが上がり、直線に入ってからの瞬発力勝負になります。
    • 瞬発力に欠ける馬は、早めに動かないと対応が難しくなるため、早仕掛けが重要なレース展開になることが多いです。
  3. 脚質の傾向:
    • 先行馬と差し馬が中心で、特に差し馬が強い傾向にあります。Dコース時には逃げ馬の成績が少し良くなるものの、実力のある馬でなければ逃げ切りは難しいです。
    • 追い込み馬は勝ち切るのが難しく、2着や3着に入ることが多く見られます。直線の平坦な部分では脚を溜めた馬の瞬発力が試される展開が多くなります。
  4. 枠順の影響:
    • 枠順による有利不利はほとんどなく、基本的にフラットなコース設定です。

種牡馬の傾向

京都芝1800m外回りコースでは、スピードと瞬発力、持続力が求められるため、以下の種牡馬が好成績を残しています。

  • ダンスインザダークアグネスタキオンシンボリクリスエススペシャルウィークキングカメハメハが特に好成績です。これらの種牡馬は、スピードと持久力のバランスが取れた産駒を多く輩出しています。
  • リファール系キングヘイローホワイトマズルも良好な成績を残しており、長距離でも強さを発揮する産駒が好走しています。
  • ヴァイスリージェント系クロフネフレンチデピュティも芝1600m外回りよりは好成績ですが、依然として回収率はやや低いです。
  • ステイゴールドタイキシャトルは、このコースではやや不調の傾向があります。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-3F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞35.3-36.5-35.71:47.5
3歳以上500万下35.3-37.1-35.11:47.5
3歳以上1000万下35.4-36.8-34.91:47.1
3歳以上準OP・OP特別35.2-36.2-35.21:46.6
3歳以上重賞35.1-35.5-34.91:45.5

これらのラップタイムからもわかるように、クラスが上がるにつれて中盤のペースが速くなり、後半の瞬発力勝負がより強調されます。特に重賞クラスでは、1分45秒を切るような速い時計が求められます。

京都競馬場の芝1800m外回りコースは、長い向正面の直線や坂を含む3~4コーナー、そして最後の平坦な直線での瞬発力勝負が特徴です。先行馬や差し馬が有利で、特に差し馬が勝ちやすい展開が多く見られます。逃げ馬が勝ち切るのはDコース時を除き難しい展開です。種牡馬では、スピードとスタミナのバランスが取れた血統が有利で、ダンスインザダークやアグネスタキオン、キングカメハメハが特に強い成績を収めています。

京都競馬場 芝2000mコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点はメインスタンドの目の前にあり、スタートしてすぐにゴール板を過ぎて1コーナーに差し掛かります。
    • 1コーナーまでの距離は約300m(Aコース時)と比較的短く、ポジション争いが激しくなる傾向があります。
    • 1〜2コーナーは平坦で、バックストレッチ(向正面)の距離は約400mです。ここで高低差3.1mの坂を上り、3〜4コーナーにかけては下り坂になります。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時が328m、B・C・Dコース時は323mと短めで、中央競馬場の中では中山競馬場に次いで短い直線距離です。
  2. レース展開とペース:
    • 秋華賞などの重賞レースでは、前後半の3ハロンがほぼイーブンで、全体としてよどみのない流れになりやすいです。このペースは秋華賞特有のもので、下級条件ではスローペースになることが多く、中盤の4ハロンがゆったり流れ、上がり3ハロンが速くなる傾向にあります。
    • 直線が短いため、4コーナー手前から仕掛ける必要があり、早めに動ける馬や、小回り競馬場に適応できる器用さが求められます。
  3. 脚質の傾向:
    • CコースとDコースが使用される時期は、逃げ馬や先行馬が非常に優勢です。先行馬がレースをコントロールしやすく、スローペースからの瞬発力勝負になりやすいです。
    • 一方で、AコースやBコースが使用される時期は、差し馬やまくり馬が台頭しやすくなります。直線が短いため、後方からの追い込みは難しく、仕掛けどころが鍵となります。
    • 枠順の影響としては、1コーナーまでの距離が短いため、内枠が有利です。特にフルゲートの場合、外枠はコーナーでのロスが大きくなりやすく不利です。ただし、内枠でもスタートが決まらないと馬群に包まれやすく、動けなくなる可能性があります。

種牡馬の傾向

京都芝2000mでは、スタミナと瞬発力を兼ね備えた血統が活躍する傾向があります。

  • マンハッタンカフェスペシャルウィークアグネスタキオングラスワンダーネオユニヴァースキングカメハメハが上位にランクインしています。これらの種牡馬は、2000mの距離でスピードとスタミナをバランス良く持つ産駒を輩出しており、コースに適応しています。
  • マヤノトップガンフレンチデピュティステイゴールドタニノギムレットフジキセキはやや不調で、回収率や連対率が低めとなっています。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-4F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞37.0-50.0-35.02:02.0
3歳以上500万下36.1-49.6-35.22:00.9
3歳以上1000万下36.8-49.2-34.62:00.6
3歳以上準OP・OP特別35.8-48.7-34.81:59.3
3歳以上重賞35.2-48.5-34.91:58.6

これらのデータからもわかるように、クラスが上がるにつれて、前半や中盤のペースが速くなり、上がり3ハロンの速さが重視される展開になります。重賞クラスでは、1分58秒台が求められ、瞬発力と持続力が問われます。

京都競馬場の芝2000mコースは、坂の上り下りがあり、スタートからゴールまでスムーズな流れで進む展開が多いのが特徴です。CコースやDコース使用時は逃げ馬や先行馬が有利で、AコースやBコースでは差し馬が決まりやすい傾向があります。枠順の影響では、1コーナーまでの距離が短いため、内枠が有利です。種牡馬成績では、マンハッタンカフェやスペシャルウィーク、アグネスタキオンといった持続力のある血統が好成績を残しています。

京都競馬場 芝2200m外回りコースの特徴

京都競馬場の芝2200m外回りコースは、ペース配分とスタミナが重要になる特徴的なコースです。このコースの詳細をまとめると、以下のようになります。

コースの特徴

  1. スタート地点とレイアウト:
    • スタート地点は正面スタンド前の直線入り口付近で、1コーナーまでの距離は約400m(Aコース時)と比較的長いため、序盤のポジション取りが比較的緩やかに行われることが多いです。
    • 1〜2コーナーは平坦で、2コーナーを回った後には約500mの長いバックストレッチがあります。
    • 向正面の半ばから徐々に坂を上り、3コーナーの頂上で最高点に達し、そこから4コーナーにかけて下るレイアウトです。外回りコースの高低差は4.3mで、この坂の上り下りがレースに大きく影響します。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時は404m、B・C・Dコース時は399mと、直線はやや短めです。
  2. ペースとレース展開:
    • 1コーナーまでの距離が十分にあるため、序盤はゆっくりとしたペースになることが多いです。テンから飛ばしていく馬は少なく、前半は比較的落ち着いた展開になります。
    • 中盤もゆったりと進むことが多く、勝負どころは3コーナー過ぎの坂の頂上付近からペースが一気に上がります。ここで隊列が詰まり、縦長だった馬群も一気に凝縮されます。
    • ラスト3ハロンだけでなく、4ハロンでのロングスパートが必要で、瞬発力とスタミナを兼ね備えた馬が有利です。
    • 逃げ馬に関しては、序盤から逃げ切りを図るケースがあり、後続馬を引き離して逃げた場合は非常に手強くなります。実際に、2009年のエリザベス女王杯を逃げ切ったクィーンスプマンテのように、ペースが速くない状況でも大逃げが決まることがあります。
  3. 脚質の傾向:
    • このコースでは、逃げ・先行馬の活躍が多いです。特にペースが緩やかになる展開では、前でレースを進める馬が有利です。
    • 差し馬や追い込み馬も坂の頂上付近でポジションを上げていく必要があり、ロングスパートで仕掛ける馬が多くなります。
    • 枠順による有利不利はほとんどなく、どの枠からでもチャンスがあるフラットなコースです。

種牡馬の傾向

京都芝2200m外回りコースでは、サンデーサイレンス系の種牡馬が非常に強く、上位を占めています。しかし、回収率が必ずしも高くない種牡馬もいるため、実績と回収率のバランスが重要です。

  • マンハッタンカフェダンスインザダークスペシャルウィークといったサンデーサイレンス系が上位を占めています。
  • 回収率と好走率の両方で期待できるのはジャングルポケットホワイトマズルであり、これらの種牡馬の産駒は好成績を残しています。
  • ロベルト系では、グラスワンダーがまずまずの成績を残していますが、マヤノトップガンタニノギムレットシンボリクリスエスブライアンズタイムはやや不振傾向にあります。また、クロフネもこのコースでは成績が振るいません。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-5F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下35.7-63.4-35.52:14.6
3歳以上1000万下36.1-62.8-34.72:13.6
3歳以上準OP・OP特別36.1-61.6-35.62:13.3
3歳以上重賞35.9-61.4-35.52:12.8

このデータからもわかるように、クラスが上がるごとに中盤のペースが速くなり、最後の3ハロンでの勝負が重要になります。特に重賞クラスでは、ラスト3ハロンを35秒台でまとめることが求められ、スピードとスタミナのバランスが問われます。

京都競馬場の芝2200m外回りコースは、序盤はゆったりとしたペースで進み、中盤以降からペースが上がり、最後の4ハロンでのスパートが求められるコースです。逃げ・先行馬が有利であり、差し・追い込み馬も坂の頂上付近でポジションを上げていく必要があります。種牡馬では、サンデーサイレンス系が強い傾向にあり、特にジャングルポケットやホワイトマズルが好成績を残しています。

京都競馬場 芝2400m外回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は4コーナーの奥のポケットから。ここから1コーナーまで、約600mの直線を走ります。この距離があるため、序盤はポジション争いが比較的穏やかになります。
    • 1〜2コーナーは平坦で、2コーナーを回ると約500mのバックストレッチが続きます。向正面の半ばから坂を上り、3コーナーで頂上を迎え、4コーナーにかけて下るというレイアウトです。外回りコースの高低差は4.3mで、特に坂を利用したレース展開が重要になります。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時は404m、B・C・Dコース時は399mです。
  2. ペースとレース展開:
    • スタートから1コーナーまでの距離が十分あるため、序盤は淡々と流れることが多く、ペースはそれほど速くなりません。しかし、逃げ馬がペースを引っ張る場合には前半3ハロンが速くなることがあります。
    • 中盤のペースは落ち着くことが多いですが、クラスが上がるごとにペースは厳しくなります。勝負どころは3コーナー過ぎ、坂の頂上付近からペースが一気に上がります
    • 馬場状態が良好な場合は、ラスト3ハロンで11秒台の速いラップが続くため、瞬発力が重要になります。特に、京都の軽い馬場に適応する素早い瞬発力が求められます。
    • 通常、先行馬と差し馬が有利ですが、1〜2月の開催(特にBコース)では時計が出にくく、荒れた馬場でのレースになるため、逃げ馬が強くなる傾向があります。荒れ馬場では、バテない持久力とメンタルの強さが重要です。
  3. 脚質の傾向:
    • 通常は先行馬と差し馬が優勢で、ラスト4ハロンでのロングスパートが展開のカギとなります。
    • 1〜2月の開催時(特にBコース)は馬場が荒れやすく、逃げ馬が有利になります。また、バテない持久力を持った馬が活躍することが多いです。
    • 枠順に関しては、内枠から中枠が有利で、特に1コーナーまでの距離が長いため、外枠からの距離ロスが少ないのが特徴です。

種牡馬の傾向

京都芝2400m外回りコースでは、サンデーサイレンス系の血統が非常に強く、上位にランクインする種牡馬がほぼサンデーサイレンス系で占められています。

  • アグネスタキオンダンスインザダークスペシャルウィークステイゴールドマンハッタンカフェフジキセキネオユニヴァースなどが上位を占めています。
  • 例外的に、サンデーサイレンス系以外ではジャングルポケットが好成績を収めています。
  • 一方で、ロベルト系の血統は不振であり、グラスワンダーもこのコースでは成績が芳しくありません。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-3F-3F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下35.3-38.7-38.4-35.12:27.5
3歳以上1000万下35.4-37.9-37.6-35.72:26.6
3歳以上準OP・OP特別35.0-37.7-37.7-34.92:25.3
3歳以上重賞34.2-37.0-37.3-36.12:24.6

このラップデータからもわかるように、クラスが上がるにつれて中盤のペースが厳しくなり、最後の3ハロンでの勝負が求められる傾向があります。特に、重賞クラスではラスト3ハロンですべて11秒台のラップが出る場合があり、瞬発力の勝負となります。

京都競馬場 芝3000m外回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面の3コーナー手前の上り坂です。ここから**3コーナーまでの距離はわずか200m(Aコース時)**と短く、レース開始直後から急なペースの変化やポジション争いが発生しやすいです。
    • 3〜4コーナーは上りから下りに変わる部分があり、4コーナーを回った後に最初のホームストレッチ(ゴール正面の直線)が来ます。ここでいかに馬を折り合いに持ち込めるかが重要で、特に菊花賞では観客の歓声も大きく影響します。
    • 1〜2コーナーは平坦で、その後は長いバックストレッチに入ります。ここでのペース配分がレース全体に大きく影響します。
    • 2回目の3〜4コーナーは、最初の3〜4コーナーと同じく坂の上り下りがあり、高低差は4.3mあります。この部分でレースが動くことが多く、特にラスト800m付近の坂の下りからロングスパートをかける馬が増えています。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース使用時で404m、B・C・Dコース時は399mです。
  2. ペースとレース展開:
    • スタート直後の直線が短いため、ポジション争いが激しく、最初のコーナーまでの距離が短いことから、内枠が有利です。
    • 前半のペースは速くないことが多く、1〜2コーナーや向正面ではペースが落ち着きます。特に向正面から1コーナー手前にかけての部分で一旦ペースが落ちます。
    • バックストレッチでは徐々にペースが上がり、再び坂を上りながらペースが速くなっていきます。ラスト800mの坂の下りからは、近年ではロングスパートをかける馬が増えており、ここで一気にレースが動くことが多いです。
    • 4コーナーで外を回されると、馬群が広がり、外に振られてしまうため不利な展開になりやすく、内々でうまくポジションを取ることが重要です。
  3. 脚質の傾向:
    • 先行馬や好位に付けた馬が有利で、内々でポジションを取れる馬が優位です。ペースがゆっくり進む部分が多いため、途中で無理をせず、ラストの坂を活かしてスパートをかける馬が強いです。
    • 追い込み馬にとっては、坂の頂上から一気に加速してポジションを上げることが重要ですが、外を回されると不利になるため、早めの仕掛けが必要です。
  4. 枠順の影響:
    • 最初のコーナーまでの距離が短いため、内枠が有利です。内枠でのポジション取りがスムーズであれば、スタミナを温存しつつ有利にレースを進められます。

種牡馬の傾向

このコースは非常に長距離のため、スタミナに優れた血統が強い傾向にあります。特に長距離適性がある種牡馬の産駒が有利です。

  • ダンスインザダークエルコンドルパサーアドマイヤベガジャングルポケットホワイトマズルバゴなどが好成績を残しています。これらの種牡馬は、現役時代に芝2400m以上のG1レースで活躍しており、その適性が産駒にも受け継がれています。
  • 長距離に強い種牡馬の血統は特に注目され、スタミナと持久力を持つ産駒が有利なレース展開が多いです。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-6F-3F-3F)勝ち時計
3歳以上準OP・OP特別37.6-77.1-37.0-35.73:07.4
3歳以上重賞36.3-75.3-37.8-35.73:05.1

重賞クラスの勝ち時計は3分5秒台で、菊花賞や万葉ステークスといった長距離重賞では、非常にタフなレースが展開されます。中盤のペースが落ち着きやすく、後半の加速が鍵となります。

京都競馬場の芝3000m外回りコースは、スタミナとペース配分が鍵となる長距離コースです。特に、最初のコーナーまでの距離が短いため、内枠が有利であり、序盤から中盤にかけてはペースが緩やかになりがちです。ラスト800m付近からの坂を利用したスパートが勝負のポイントで、ロングスパートが可能な馬が有利です。種牡馬成績では、長距離適性に優れた種牡馬の産駒が特に活躍しています。

京都競馬場 芝3200m外回りコースの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面の中間点よりやや2コーナー寄りに位置します。ここから外回りコースを1周半するレイアウトです。
    • 3コーナーまでの距離は約400m(Aコース時)で、坂を上ってから4コーナーにかけて下る形です。この坂の上り下りがレース全体に影響を与えます。
    • 最初のホームストレッチでは、スタンド前の観客の大歓声を受けるため、冷静に折り合いをつけることが重要です。ここで馬が興奮してしまうと、スタミナを無駄に消耗する可能性があります。
    • 1〜2コーナーは平坦で、その後バックストレッチに入ります。長距離戦なので、スタミナを温存しながら、ポジション取りを考える展開となります。
    • 2回目の3コーナーから再び坂を上り、4コーナーで下るというコースレイアウトです。
    • 最後の直線は平坦で、Aコース時は404m、B・C・Dコース時は399mです。
  2. レース展開とペース:
    • 前半から中盤はゆったりと進むことが多く、各馬が折り合いを重視してスタミナを温存します。道中に13秒台のラップがいくつか入り、ペースは抑えられます。
    • ポジション取りが非常に重要で、後方に位置すると厳しい展開になることが多いため、好位でスムーズに進めることが望ましいです。特に長距離戦では、無理せず良い位置をキープすることがポイントとなります。
    • レースが動くのは残り800m付近からで、このあたりからペースが一気に上がります。ラスト800mから200mまでは11秒台のラップが続き、場合によってはラスト1ハロンも11秒台になることがあります。
    • ロングスパートに対応しつつ、速い上がりを求められる展開になるため、瞬発力と持久力の両方が求められます。
  3. 脚質の傾向:
    • 先行馬や好位に付けた馬が有利です。後方から追い込む馬にとっては、序盤での位置取りが非常に重要で、早めに仕掛けないと直線で届かないことが多いです。
    • 最後の直線は平坦ですが、ロングスパートが求められるため、スタミナと瞬発力を持つ馬が強いです。ポジションを上げつつ、長いスパートができる馬が有利となります。
    • 外枠は不利とされており、内~中枠からのスタートが望ましいです。特に多頭数のレースでは、外を回るとロスが大きくなるため、内枠でのポジション取りが有利です。
  4. 枠順の影響:
    • 内枠が有利で、特に最初のコーナーまでの距離が比較的短いため、外枠では距離損が発生しやすいです。多頭数のレースでは特に外枠が不利となることが多いです。

種牡馬の傾向

この長距離コースでは、スタミナに優れた血統が強く、特に長距離適性が求められます。天皇賞(春)では、過去に長距離レースで好成績を残した産駒が活躍しています。

  • オペラハウスチーフベアハートサッカーボーイジャングルポケットなどが代表的な勝ち馬の父です。これらの種牡馬は、現役時代やその産駒が長距離で強い成績を残しており、その血統が長距離レースにおいて特に有利です。
  • 菊花賞と同様に、長距離適性のある種牡馬の産駒が重要視され、長丁場に強い血統が有利です。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-8F-3F-3F)勝ち時計
3歳以上重賞36.8-86.2-36.9-34.93:14.8

重賞クラスでは、3分14秒台の勝ち時計が標準的で、後半のペースが速くなることから、スピードとスタミナを両立できる馬が有利です。特にラスト800mからは速いラップが続き、速い上がりが求められる展開が多いです。

京都競馬場の芝3200m外回りコースは、天皇賞(春)のみで使用される非常に特異なコースで、スタミナとペース配分が重要な長距離戦です。序盤から中盤はペースが落ち着き、ポジションを取りながらスタミナを温存する展開が多くなりますが、残り800mからのロングスパートでレースが動き、最後の直線までに一気に加速する展開が一般的です。種牡馬成績では、長距離適性が高い種牡馬の産駒が好成績を収めており、特に内枠が有利となるレース展開が多いです。

京都競馬場ダートコースの距離別データ・特徴

  • 京都競馬場ダート1200m
  • 京都競馬場ダート1400m
  • 京都競馬場ダート1800m
  • 京都競馬場ダート1900m

京都競馬場 ダート1200mの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面の2コーナー出口に位置し、3コーナーまでの距離は約400mです。
    • スタートから約200mの地点で、高低差3.0mのなだらかな坂を上ります。3コーナーの入口が坂の頂上で、そこから4コーナーまで下り坂が続きます。
    • 最後の直線は平坦で、全長は329mです。これは中央競馬場のダート1200mコースの中でも標準的な長さです。
  2. レース展開とペース:
    • スタート直後から激しい先行争いが繰り広げられ、逃げ馬が押し切る展開が特に500万下クラスでは多く見られます。スピードが重視されるため、好スタートを決めてスムーズに先行できる馬が有利です。
    • クラスが上がると、逃げ切るのが難しくなり、差しが決まりやすくなります。これは、クラスが上がるほど先行馬同士の争いが激化し、消耗しやすいためです。
    • 追い込み馬は、どのクラスでも厳しい傾向があり、最後の直線で前に出るためには、できるだけ好位につけてスムーズにレースを進めることが重要です。
    • 枠順はフラットで、どの枠からでもチャンスがありますが、スタートダッシュが肝心です。
  3. 脚質の傾向:
    • 先行力のある馬が有利で、スタートからのダッシュ力とコーナリングの巧さが重要です。
    • 最も理想的な展開は、スタートダッシュを決めて好位につけ、最後の直線で抜け出すパターンです。これにより、消耗を避けつつ、勝負どころで前に出ることができます。
    • 逃げ切りが難しくなるのは1000万クラス以上で、特に準オープン以上のクラスでは差し馬が活躍することが多くなります。

種牡馬の傾向

京都ダート1200mでは、スピードとダッシュ力が求められるため、短距離適性のある種牡馬が活躍しています。

  • クロフネが種牡馬成績トップで、特に高い回収率を誇ります。クロフネ産駒はスピードとパワーがあり、このコースに適しています。
  • タイキシャトルゴールドアリュールトワイニングフジキセキサクラバクシンオーも好成績を収めています。
  • 一方で、キングカメハメハチーフベアハートワイルドラッシュエルコンドルパサーアグネスタキオンといった中距離タイプの種牡馬はやや苦戦しています。これは、このコースで要求される瞬発力やスピードに対する適性が低いためです。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下35.4-36.81:12.2
3歳以上1000万下34.7-36.71:11.4
3歳以上準OP・OP特別34.7-36.21:10.9
3歳以上重賞

このデータからもわかるように、クラスが上がるにつれて、前半のラップが速くなり、全体の勝ち時計も1分10秒台まで縮まります。スタート直後からのスピード競争が激しくなる一方で、最後の直線での持続力も求められるため、バランスの取れた馬が勝利に近づきます。

京都競馬場のダート1200mコースは、スピードと先行力が重要なコースであり、特に逃げ馬が有利な展開が多いです。スタート直後の先行争いが激しく、クラスが低いほど逃げ切りが多く見られますが、クラスが上がると差し馬が有利になります。種牡馬成績では、短距離適性の高いクロフネ産駒が好成績を収めており、他のスピード系の種牡馬も有力です。

京都競馬場 ダート1400mの特徴

このコースは、ダート1200mよりもスタミナが必要となる一方で、スタート直後の芝部分の影響により、序盤はスピードが重視される傾向にあります。以下に、コースの詳細、レース展開、種牡馬成績についてまとめます。

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点は向正面の2コーナー奥のポケットに位置し、最初の約200mは芝コースを走ります。この部分が他のダートコースと異なる特徴であり、芝コースからのスタートで馬のテンにスピードがつきやすくなります。
    • 3コーナーまでの距離は約600mと長いため、スピードを保ちつつポジション争いが激化しやすいです。
    • 高低差3.0mのなだらかな坂を上り、3コーナーの入口が坂の頂上となっています。その後、下り坂を経て4コーナーに入り、直線に向かいます。
    • 最後の直線は平坦で、距離は329mと標準的な長さです。
  2. レース展開とペース:
    • スタート直後の芝部分で馬のテンが速くなるため、前半の3ハロンはダート1200mとほぼ変わらないハイペースで進むことが多いです。特に速いペースで進んだ場合、逃げ馬と先行馬にとって非常に厳しい展開になる可能性があります。
    • 最後の直線は平坦で、下り坂からの勢いを活かし、なだれ込みでの決着が多いです。逃げ馬と先行馬が中心で、両者の好走率はほぼ互角ですが、オープンクラスでは逃げ馬が好走するケースが多くなります。
    • 外枠については、芝を長く走ることになりますが、外枠が特別有利というわけではなく、全体的にフラットと考えられます。スムーズなポジション取りが重要です。
  3. 脚質の傾向:
    • 先行力のある馬が有利です。スタート直後からスピードに乗りやすいことから、先行して内々を立ち回る馬が有利な展開が多いです。
    • 逃げ馬も好走することが多いですが、クラスが上がるとハイペースになりやすいため、差し馬が台頭することも増えます。特にオープンクラスでは、逃げ馬が持ち味を活かして好走する傾向があります。
    • 外枠も不利ではなく、どの枠でも勝負ができるフラットなコース設定です。
  4. 枠順の影響:
    • 枠順はフラットで、特別な有利・不利はありませんが、芝部分を長く走る外枠の馬がテンに乗りやすい反面、内枠の馬はスムーズに内側を確保しやすいため、展開次第では有利に働くこともあります。

種牡馬の傾向

京都ダート1400mは、1200mと同様にスピードと瞬発力が重要視されるコースです。

  • クロフネがトップで、ダート1400mでも優秀な成績を収めています。ただし、回収率はやや低いです。
  • ブライアンズタイムアフリートサウスヴィグラスがそれに続いて好成績を収めています。これらの種牡馬は、ダート適性が高く、特に短距離~中距離に強い血統です。
  • 一方で、コマンダーインチーフタニノギムレットエルコンドルパサーといった中距離適性の種牡馬は、このコースではあまり好成績を収めていません。これは、要求されるスピードが中距離血統にはやや厳しいためです。
  • フジキセキ産駒は2着が多く、勝ち切るまでの決定力が不足することがあります。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-1F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下35.3-12.4-37.21:24.9
3歳以上1000万下34.9-12.1-37.21:24.2
3歳以上準OP・OP特別34.9-12.1-36.71:23.7
3歳以上重賞

このデータからもわかるように、クラスが上がるにつれて前半のペースは速くなり、ラップタイムが縮まります。ハイペースで進み、ラストは36秒台でまとめることが要求されるため、スピードと持続力のバランスが重要です。

京都競馬場のダート1400mコースは、スタート直後の芝部分で馬のテンが速くなりやすく、前半からハイペースで進むことが多い特徴的なコースです。先行馬や逃げ馬が好走するケースが多く、外枠もフラットで有利不利が少ないのが特徴です。種牡馬ではクロフネ、サウスヴィグラス、ブライアンズタイムといったスピード血統が有利で、中距離血統にはやや厳しい傾向があります。

京都競馬場 ダート1800mの特徴

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点はスタンド前の直線半ば付近で、1コーナーまでの距離は約280mです。序盤から先行争いが激しくなることが多いです。
    • 1〜2コーナーは平坦で、2コーナーを回るとバックストレッチが約400m続きます。ラスト1000m付近から、高低差3.0mの緩やかな坂を上る形になります。
    • 3コーナー入口が坂の頂上で、そこから3〜4コーナーにかけて下り坂となり、最後の直線へと続きます。
    • 最後の直線は平坦で329mと、京都競馬場のダートコースの標準的な直線の長さです。
  2. レース展開とペース:
    • 前半の3ハロンは、クラスが上がるごとに速くなりますが、展開が安定しているわけではなく、メンバー構成によってスローペースからハイペースまでさまざまな展開になります。
    • 基本的には逃げ・先行馬が有利で、全クラスに共通して、先行力のある馬が好走する傾向があります。ただし、500万クラスではまくり差しがよく決まり、逃げ・先行馬を上回る成績を残すことがあります。
    • 枠順は中枠がやや有利ですが、特別に気にするほどの影響はなく、どの枠からでもチャンスがあります。
  3. 脚質の傾向:
    • 逃げ・先行馬が有利ですが、クラスが低い500万下ではまくり差しが決まることが多く、差し馬も好走する傾向があります。
    • 特に、最後の直線で差し馬が抜け出すパターンが見られるため、好位でしっかり脚をためて最後にスパートできる馬が有利です。
  4. 枠順の影響:
    • 中枠がやや有利で、内外に関係なく、展開に応じて好走が期待できます。ペースが流れやすい展開になることが多く、ポジション取りが重要です。

種牡馬の傾向

京都ダート1800mでは、芝・ダート両方で結果を残す種牡馬が活躍しています。特に、スピードとスタミナをバランスよく持つ産駒が好走しやすいです。

  • クロフネブライアンズタイムフジキセキキングヘイローキングカメハメハなどが好成績を収めています。これらの種牡馬は、芝でも優れた成績を残しており、ダートでもスタミナを発揮できる産駒が強いです。
  • 一方で、タイキシャトルジャングルポケットスキャターザゴールドマリエンバードなどの中距離血統は、このコースではあまり良い成績を残していません。これは、ダート1800mのコースでは、瞬発力よりも持続力とスタミナが求められるためです。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3F-3F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下36.8-38.8-37.41:53.0
3歳以上1000万下36.5-38.3-37.31:52.1
3歳以上準OP・OP特別36.1-38.2-37.01:51.3
3歳以上重賞35.8-37.5-37.21:50.5

このデータからわかるように、クラスが上がるごとに前半のペースが速くなり、全体のラップも安定してきます。特に重賞クラスでは、前半3ハロンが35秒台、後半にかけても37秒台のラップが要求されるため、スタミナとスピードの両方が求められます。

京都競馬場 ダート1900mの特徴

このコースは、スタート直後からポジション争いが激しくなり、特に1コーナーまでの流れがレース展開に大きく影響します。以下に、このコースの特徴、レース展開、脚質の傾向、種牡馬成績についてまとめます。

  1. スタート地点とコース構成:
    • スタート地点はスタンド前の直線半ばよりやや4コーナー寄りの位置にあり、1コーナーまでの距離は約380mです。スタートからコーナーまでの距離が比較的短いため、ポジション争いが非常に重要です。
    • 1〜2コーナーは平坦で、2コーナーを抜けるとバックストレッチに入ります。バックストレッチは約400mの直線で、ラスト1000m地点付近から高低差3.0mのなだらかな坂を上り始めます。
    • 3コーナー入口が坂の頂上となっており、そこから下り坂を経て4コーナーを迎えます。最後の直線は平坦で329mと標準的な長さです。
  2. レース展開とペース:
    • 1コーナーまでのポジション争いが勝敗に大きな影響を与えるため、序盤は流れが速くなる傾向があります。特に逃げ馬や先行馬が有利な展開となりやすく、1コーナーまでの位置取りが重要です。
    • バックストレッチに入るとペースが一旦落ち着きますが、3コーナー出口付近から再びペースが上がり、そこからのロングスパートが求められます。
    • 4コーナーで2番手以内にいる馬の連対率は40%を超えるため、先行力のある馬が特に有利な傾向があります。後方から追い込む馬は、3〜4コーナーで早めに仕掛けることが必要です。
  3. 脚質の傾向:
    • 逃げ・先行馬が有利で、1コーナーまでに良いポジションを確保できた馬が優位に立つことが多いです。特に、4コーナーで先頭または2番手以内にいる馬が好走しやすいです。
    • 差し馬や追い込み馬にとっては、3コーナー過ぎからのロングスパートが必要で、遅い仕掛けでは届かないことが多いです。そのため、ある程度の位置取りが必要になります。
  4. 枠順の影響:
    • 枠順はフラットで、特に有利不利はありません。ただし、スタートから1コーナーまでの距離が短いため、外枠の馬はできるだけ早めに内に切り込むことが求められます。

種牡馬の傾向

このコースでは、京都ダート全般に共通する特徴として、芝レースでも成績を残す種牡馬が好走しやすいです。

  • アグネスタキオンクロフネブライアンズタイムワイルドラッシュダンスインザダークシンボリクリスエスが上位の成績を収めています。これらの種牡馬は、芝とダートの両方で適性を発揮する産駒が多く、特に中距離で強い成績を残しています。
  • 一方、ダート専用血統よりも、芝適性のある種牡馬が好走する傾向が強いのがこのコースの特徴です。

クラス別水準ラップと勝ち時計

クラスラップ(3.5F-3F-3F)勝ち時計
2歳OP特別・重賞
3歳以上500万下43.1-39.0-37.31:59.4
3歳以上1000万下42.7-39.0-37.41:59.1
3歳以上準OP・OP特別42.9-37.8-36.61:57.3
3歳以上重賞

このデータからわかるように、クラスが上がるごとに前半のペースが速くなり、勝ち時計も縮まります。特に準オープン以上では、全体のラップがタイトになり、スタミナと持続力が求められます。

京都競馬場のダート1900mは、逃げ・先行馬が有利で、1コーナーまでのポジション争いが重要です。バックストレッチで一旦ペースが緩みますが、3コーナーからはペースが上がり、ロングスパートが必要となるため、先行力と持続力が求められます。種牡馬では、芝・ダート両方で適性を発揮するクロフネやアグネスタキオンなどが好成績を収めており、スタミナを備えた馬が有利です。

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競馬歴4年。24年度の年間回収率116%
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