【小倉記念2025】調教・1週前追い切りの評価
今回の1週前の状況を見る限り、有力馬ではエピファニーやディープモンスター、メリオーレムの高評価が目立ち、調整過程も順調と言えます。
一方、古豪ダンディズムやグラティアスなどは平凡な内容に留まっており、大きな上積みは感じられません。今後の最終追い切りの動きにも注目しつつ、各馬の状態を見極めていきたいところです。
馬名(性齢) | 1週前追い切り時計 (場所・日付・タイム・ラスト1F) | 総合評価 |
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イングランドアイズ (牝5) | 7/9 栗東坂路 良4F51.9-37.7-24.8-12.4(馬なり) | B |
エピファニー (牡6) | 7/9 美浦W 良5F64.1-3F36.3-1F11.8 | A |
オールセインツ (牡4) | (栗東CWで追われた模様。具体的タイム公表なし) | B |
カネフラ (牡5) | (栗東CWで併せ馬。詳細タイム不明) | B |
グラティアス (牡7) | 7/9 栗東坂路 良4F53.4-39.0-25.6-12.7(馬なり) | C |
シェイクユアハート (牡5) | 7/9 栗東坂路 良4F54.8-40.6-26.6-12.1(馬なり) | B |
シュタールヴィント (牡5) | (栗東CWで調整、目立つ時計なし) | C |
ショウナンアデイブ (牡6) | 7/9 栗東坂路 良4F55.4-40.0-26.0-11.8(馬なり)※前走時参考 | B |
スズカダブル (牡5) | (栗東坂路で調整、時計計測なし) | C |
ダンディズム (セ9) | 7/9 栗東CW 良6F15.1-14.8-14.7-13.6-11.8-11.3 | C |
ディープモンスター (牡7) | 7/10 栗東CW 良6F80.0-5F64.8-4F51.0-3F35.8-2F22.3-1F11.0 | A |
ナムラエイハブ (牡4) | 7/9 栗東坂路 良4F53.3-38.2-24.8-12.0(仕掛け) | B |
ニホンピロキーフ (牡5) | 7/9 栗東CW 良6F未計測-5F未計測-4F53.3-3F38.0-2F??-1F11.5(馬なり) | B |
ハピ (牡6) | 7/10 栗東CW 良6F??.-??.-??.-13.9-11.5-11.3(強め) | B |
マイネルメモリー (牡5) | 7/10 栗東坂路 良4F52.5-38.9-??.–12.5(強め) | B |
メリオーレム (牡4) | 7/9 栗東CW 良6F86.7-5F70.5-4F54.5-3F38.3-2F23.3-1F11.0 | A |
ラスカンブレス (牡4) | 7/9 栗東CW 良6F82.3-5F67.8-4F53.3-3F38.0-2F23.6-1F12.1 | B |
リカンカブール (セ6) | (栗東CWで6F追い。詳細タイム不明) | B |
イングランドアイズ(牝5)
追い切り: 7/9 栗東坂路 良4F51.9-37.7-24.8-12.4(馬なり)
単走で坂路を馬なりのまま駆け上がり、ラスト1F12秒4と軽快な脚捌きを見せた。余力十分で動きもまずまず良好。調教師からは「大きな不安材料はなく、順調な仕上がり。動き自体は軽く、状態は安定している」とのコメント。
総合評価:B
エピファニー(牡6)
追い切り: 7/9 美浦W 良5F64.1-3F36.3-1F11.8
主戦・杉原騎手を背にウッドコースで併せ馬。行きたがる気性を見せずスムーズに折り合い、5F64.1秒-1F11.8秒の自己ベスト時計をマーク。バランス良く走り、終いも鋭い伸びを見せた。陣営は「前走は条件が合わず凡走したが、今回は調子が確実に上向いている。気難しさは相変わらずだが、状態に不安はない」と巻き返しに自信を見せている。
総合評価:A
オールセインツ(牡4)
追い切り: 栗東CWで追走(具体的タイム公表なし)
併走馬とコース追い。1週前は終い重点の調整で、コーナーでインを回って直線に向き、仕掛けられるとじわじわ加速。最後は僚馬に半馬身ほど遅れたが、手応えには余裕がありフィニッシュ。友道師は「今回は格上挑戦になりますが、使った効果で絞れてくれば十分やれると思います。前走は太め残りでしたし、叩いて良化しています」と期待を寄せている。
総合評価:B
カネフラ(牡5)
追い切り: 栗東CWで併せ馬(詳細タイム不明)
併せ馬で長めからゆったり入り、終い重点。終始楽な手応えで直線内から鋭く伸び、僚馬を楽に突き放す動き。背腰がしっかりしてきて力強さが増している印象。高橋康師は「元々能力は高いと思っていましたが、2走前あたりからようやく力を発揮し始めました。背腰がしっかりしてきて、動きと成長が噛み合ってきました」と好調ぶりを強調している。
総合評価:B
グラティアス(牡7)
追い切り: 7/9 栗東坂路 良4F53.4-39.0-25.6-12.7(馬なり)
助手を背に坂路単走で軽めの追い切り。全体時計は4F53秒台で、ラスト1Fは12秒台後半と平凡。強めに追わず馬なりのまままとめており、大きな伸びは感じられない。長休明け以降も大きく崩れてはいないものの、今回は慎重な仕上げで目立つ気配はない。
総合評価:C
シェイクユアハート(牡5)
追い切り: 7/9 栗東坂路 良4F54.8-40.6-26.6-12.1(馬なり)
坂路単走で軽く汗を流す程度。前半は首の動きが硬くフォームに見映えしなかったが、後半促されるとしっかり反応し、ラスト1F12秒1とまずまずの伸び。宮調教師は「この馬は丈夫で体調にムラがなく、ずっと状態は変わらず維持できています。小倉の2000mはベストの条件ですし、クラスが上がってもそこそこやれると思う」と前向きなコメント。
総合評価:B
シュタールヴィント(牡5)
追い切り: 栗東CWで調整(目立つ時計なし)
単走でコース追いを行い、道中は折り合い重視の軽め調整。直線も強い負荷をかけず流す程度で、終いの伸び脚も平凡。以前は気性面に課題があったが、この中間は大人しく走れている様子。近走成績も低迷しており、調教でも大きな変わり身は感じられない。
総合評価:C
ショウナンアデイブ(牡6)
追い切り: 7/9 栗東坂路 良4F55.4-40.0-26.0-11.8(馬なり)
坂路単走で終い重点の追い切り。助手騎乗で馬なりのまま進み、全体は55秒前後と平凡だがラスト1Fは11秒8と鋭く伸びた。高野師は「1週前はしまいの反応を確認して良い動きでした。コーナー4つのコースになるのはこの馬にはプラスで、小倉は得意にしていますからね」と好感触をコメント。前走小倉大賞典2着の実績もある。
総合評価:B
スズカダブル(牡5)
追い切り: 栗東坂路で調整(時計計測なし)
放牧先のノーザンファームしがらきで乗り込みを消化後、帰厩後は目立った速い時計を出さずに調整。1週前追い切りも強い負荷をかけず、終い軽く流す程度に留めた模様。前走まで地方交流で善戦しており、状態は維持しているものの、大きな上積みは感じられない。
総合評価:C
ダンディズム(セ9)
追い切り: 7/9 栗東CW 良6F15.1-14.8-14.7-13.6-11.8-11.3
ベテランらしく長めのコース追い。古馬2頭と併せて3頭併走の形で、序盤は6F標から0.7秒追走。直線は一杯に追われたが、ラスト1Fは11秒3と抜群の伸び脚を見せ、併走馬に半馬身先着でフィニッシュ。9歳馬ながら活気ある動きを見せた。長く休まず使われてきたが、追い切りでは衰えを感じさせない動き。
総合評価:C
ディープモンスター(牡7)
追い切り: 7/10 栗東CW 良6F80.0-5F64.8-4F51.0-3F35.8-2F22.3-1F11.0
北村友騎手を背にウッドコースで併せ馬。僚馬メディテラニアンを6Fで4馬身追走し、直線で並ぶと楽な手応えのまま半馬身先着する充実の内容。6F80.0秒-1F11.0秒の好時計を叩き出し、動き・反応とも文句なし。池江師は「使うごとに状態は良くなっています。2000メートルも問題ないですし、小回りコースもこの馬は得意です」とコメント。昨年3着からの雪辱を期す。
総合評価:A
ナムラエイハブ(牡4)
追い切り: 7/9 栗東坂路 良4F53.3-38.2-24.8-12.0(仕掛け)
坂路で併せ馬。一杯には追わず仕掛けられると鋭く反応し、ラスト1Fは12秒0。全体時計は4F53秒台と上々で、道中もラップを綺麗に刻んで安定した走り。長谷川師は「動きは良いし、ずっとコンディションは安定しています。小倉のコースが決してベストとは言えないが、スタートからコーナーまで距離があるコースなので、そこまでにリズムを整えられれば」と展開面のポイントに言及。
総合評価:B
ニホンピロキーフ(牡5)
追い切り: 7/9 栗東CW 良4F53.3-3F38.0-1F11.5(馬なり)
併せ馬でコース追い。序盤はゆったり入ったため道中のペースは遅めだったが、直線で馬なりのまま加速し、ラスト1Fは11秒5をマーク。終始余力残しの手応えで駆け抜けた。大橋師は「1週前の追い切りは道中少しペースが遅かったが、変わりなく順調に来ている。前走は押し出されてハナに立つ形で集中できなかったが、小倉では実績があるので巻き返したい」とコメント。
総合評価:B
ハピ(牡6)
追い切り: 7/10 栗東CW 良4F以降13.9-11.5-11.3(強め)
併せ馬で長めを追われ、4F以降は13.9→11.5→11.3秒とギアを上げ、最後は一杯に追われて鋭い伸びを見せた。ダート路線から転戦も、芝コースでも最後までしっかりとした脚取りで駆け抜けた。山口助手は「ここまで何事もなく順調に来ています。具合は悪くありませんし、芝でもしっかり走ってくれています」とコメント。元々ダート重賞で善戦してきた素質馬。
総合評価:B
マイネルメモリー(牡5)
追い切り: 7/10 栗東坂路 良4F52.5-38.9-12.5(強め)
坂路で力強く追われ、全体4F52秒5、ラスト1F12秒5を記録。やや強めに追った分、力強い脚取りを披露。前走(七夕賞15着)後はコンスタントに乗り込まれ、動きに大きな疲れは感じられない。一週前にしっかり負荷をかけて立て直しを図った印象で、巻き返し可能なデキに持ち直している。
総合評価:B
メリオーレム(牡4)
追い切り: 7/9 栗東CW 良6F86.7-5F70.5-4F54.5-3F38.3-2F23.3-1F11.0
川田騎手が騎乗し、グランヴィノス・ダンテスヴューとの3頭併せ。後方から追走する形で、前半は超スローの流れ。直線で内から差を詰めにかかったが前の2頭の加速が勝り、最後は0.1秒差ほど遅れてゴール。しかしゴール後はすぐに追いつく脚色で、手応えには余裕十分。友道師は「時計は遅かったが、騎乗した川田騎手の感触は悪くなかった。1800~2000mの中距離がこの馬には合う。条件は違えど昨年小倉で勝っているし、暑い時期も心配ない」と期待十分で、「すごく良い雰囲気」と評されている。
総合評価:A
ラスカンブレス(牡4)
追い切り: 7/9 栗東CW 良6F82.3-5F67.8-4F53.3-3F38.0-2F23.6-1F12.1
他厩舎のマグナドムス、ツーネサーンとの3頭併せ。6F標から折り合いを欠き気味に先頭へ立つハミ掛かりの強い走りとなり、一時は併走馬を置き去りにする場面も。時計は6F82.3-1F12.1と十分に速いが、もう少しリラックスして走れればという印象。林調教師は「以前は精神面に課題があった馬ですが、だいぶ大人になってきました。長く良い脚を使うタイプで、小倉記念は例年ペースが流れるので展開は向きそう」と上昇ぶりに言及。
総合評価:B
リカンカブール(セ6)
追い切り: 栗東CWで6F追い(詳細タイム不明)
2週前よりも動きがシャープになってきており、1週前は終いの反応も良化。併せた僚馬に先行する形から、最後の直線でもしっかり食らいついて僅差で併入した模様。団野騎手は「先週よりも動きがシャキッとしてきましたね。小倉コースも合いそうですので楽しみです」と前向きなコメント。調教量を積み良化してきており、仕上がりは着実に良くなっている。
総合評価:B
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