新潟競馬場 芝コースの距離別データ・特徴
- 芝1000m
- 芝1200m
- 芝1400m
- 芝1600m
- 芝1800m
- 芝2000m(外)
- 芝2000m
- 芝2200m
- 芝2400m
新潟競馬場 芝1000m直線コースの特徴
新潟競馬場の芝1000m直線コースは、日本で唯一カーブのない一直線のコースです。外枠が非常に有利で、スピードと持続力が重要なポイントとなります。最初の1ハロンと最後の1ハロンはやや時計がかかりますが、中間部分では10秒台の高速ラップが展開されます。逃げや先行馬が有利な傾向にありながら、差し馬も十分に対応可能です。また、サクラバクシンオーやミスタープロスペクター系など、短距離に強い種牡馬の産駒が好成績を残しています。
スタート地点とコース構成
- スタート地点はホームストレッチの左端に位置し、コース全体が一直線でカーブが一切ない。
- スタート直後から上り坂があり、約200m進んだところで下り坂。その後、もう一度緩やかな上り下りがあり、ラスト300m付近から平坦な部分がゴールまで続く。
- 高低差約1mのアップダウンがあり、スピードだけでなく持続力も求められる。
外枠が有利
- 外枠が非常に有利。特に開催が進むと、内回りと外回りコースを共有する部分の芝が荒れてくるため、外枠の馬が良好な芝状態で走れる。
- スタート後に馬群が外に寄る展開が多く、外枠の馬が有利な展開になりやすい。
ラップの推移
- 最初の1ハロンと最後の1ハロンは11秒台のラップが記録され、中間の2〜4ハロンは10秒台の速いラップで推移。
- 最後の直線が平坦であるため、ラスト1ハロンの時計は少し掛かることがあるが、依然として非常に速いペース。
脚質の傾向
- 逃げ・先行馬が最も好走率が高いが、差し馬も対応可能。
- コースが短いため、スピード勝負が基本だが、持続力と末脚を持つ馬が有利に働くことも多い。
- 小回りコースが苦手な馬でもこのコースでは力を発揮しやすい。
種牡馬の傾向
- サクラバクシンオー産駒がトップで、特に短距離戦で優秀な成績を残す。
- ミスタープロスペクター系では、スウェプトオーヴァーボードやアフリートが好成績。
- ヘイロー系ではマンハッタンカフェ、フジキセキ、タイキシャトルが上位で、芝・ダート兼用血統が活躍している。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(2F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 22.0-33.2 | 55.2秒 |
3歳以上1000万下 | 22.0-33.1 | 55.1秒 |
3歳以上準OP・OP特別 | 22.1-32.8 | 54.9秒 |
3歳以上重賞 | 21.6-32.5 | 54.1秒 |
新潟競馬場 芝1200m内回りコースの特徴
新潟競馬場の芝1200m内回りコースは、スピードの持続力が試される高速レースが特徴です。3コーナーまでの直線距離が約448mと長く、逃げや先行馬に有利なコース形態となっています。特に、仮柵によるコース設定では、Aコースがより逃げ馬に有利な結果を生む傾向にあります。差し・追い込み馬は、ペースが極端に速くならない限り厳しい状況が続くことが多いです。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は向正面の直線の入り口に位置し、3コーナーまでの直線距離は約448m(Aコース時)です。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り坂になっており、スピードを落とさずにコーナーを回りやすい設計となっています。
- 仮柵によるコース設定はAコースとBコースの2種類があり、BコースはAコースよりも4m幅が狭くなっています。
- 最後の直線距離は359mで、ローカル競馬場の芝1200mコースの中では最長です。
レース展開とペース
- コース全体に起伏が少なく、スピードが出やすいため、確実な前傾ラップとなります。スタートからすぐにペースが上がり、逃げ・先行馬が有利な展開になります。
- 特にAコースでは逃げ馬が強い傾向にあり、先行馬がそのまま押し切ることが多いです。
- ハイペースになれば差し・追い込み馬が台頭してくる場合もありますが、通常のペースでは前が有利です。
脚質の傾向
- 逃げ・先行馬が圧倒的に有利で、特にスタートダッシュが速く、スピードの持続力がある馬に向いています。
- ハイペースでない限り、差し・追い込み馬はあまり台頭できない傾向があります。
- 多頭数の大外枠は不利な場合が多いです。
種牡馬の傾向
- サクラバクシンオーやクロフネなど短距離で実績のある種牡馬が上位の成績を収めています。
- 一方で、キングカメハメハやフサイチコンコルドなどの中距離血統は苦戦しており、スピード勝負に適応できる血統が有利です。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 33.8-35.4 | 1:09.2 |
3歳以上1000万下 | 34.0-34.7 | 1:08.7 |
3歳以上準OP・OP特別 | ─ | ─ |
3歳以上重賞 | ─ | ─ |
新潟競馬場 芝1400m内回りコースの概要
新潟競馬場の芝1400m内回りコースは、スタートから3コーナーまでの直線が長く、前半のペースが速くなる傾向があります。前半600mを丸々直線で走るため、スピードを維持しやすく、逃げ・先行馬に有利な展開が多いのが特徴です。コース全体が前傾ラップとなりやすく、特にAコースでは逃げ馬が好成績を残しています。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は向正面直線の右奥にある2コーナーポケットで、芝1200mコースを200m延長した形になります。
- 3コーナーまでの直線距離は約648m(Aコース時)で、外回りの芝1600mよりも長いバックストレッチを走ります。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで、緩やかな下り坂になっています。
- 仮柵のコース設定はAコースとBコースがあり、BコースはAコースよりも4m幅が狭くなっています。
- 最後の直線距離は359mで、直線が長いため持続力が求められます。
レース展開とペース
- 前半600mは丸々直線を走るため、前半のペースが非常に速くなりやすいです。各クラスで示されている水準時計からも、後半600mよりも前半が速い前傾ラップとなることがわかります。
- 前半が速すぎるとラスト1ハロンで時計がかかることがありますが、通常は残り1000mからゴールまで11秒台のラップが続く展開が多いです。
脚質の傾向
- 逃げ・先行馬が有利で、特にAコースでは逃げ馬が非常に強いです。差し馬が好走しても、前が総崩れになるケースは珍しく、先行馬が最後まで粘る展開が多いです。
- 追い込み馬にとっては厳しいコース設定であり、好走は難しい傾向にあります。
種牡馬の傾向
- サクラバクシンオーがトップで、短距離に強い血統が有利です。
- フジキセキやアグネスタキオン、ダンスインザダークなど、ヘイロー系の血統が好成績を収めています。
- 一方、キングヘイローやネオユニヴァースは不振で、逆にキングカメハメハやタニノギムレットが良い成績を残しています。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-1F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | 34.7-12.1-35.6 | 1:22.4 |
3歳以上500万下 | 34.1-11.8-35.7 | 1:21.6 |
3歳以上1000万下 | 34.2-11.9-35.2 | 1:21.3 |
3歳以上準OP・OP特別 | 33.8-11.6-35.4 | 1:20.8 |
3歳以上重賞 | ─ | ─ |
新潟競馬場 芝1600m外回りコースの概要
新潟競馬場の芝1600m外回りコースは、最後の直線が日本最長の659mを誇り、スピードと瞬発力が求められるコースです。レースの前半は平均的なペースで進むものの、3~4コーナーのスパイラルカーブでペースダウンし、最後の直線での瞬発力勝負となるのが特徴です。後半600mでどれだけ速い上がりを使えるかが勝敗の分かれ目です。Aコースでは先行馬と差し馬が互角ですが、Bコースでは差し馬が優勢となります。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は向正面直線の真ん中よりやや右に位置し、3コーナーまでの直線は約550m(Aコース時)です。
- バックストレッチの内回りと外回りの分岐点を過ぎると、約2mの坂を上ります。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで、やや急な下り坂です。
- 仮柵によるコース設定はAコースとBコースがあり、最後の直線距離はともに659mで、日本最長です。この部分はほぼ平坦ですが、距離の長さが特徴です。
レース展開とペース
- 前半は平均ペースで進み、3~4コーナーのカーブでペースが落ち、後半は瞬発力勝負となるのが主な流れです。
- すべてのクラスにおいて、前半3ハロンより後半3ハロンのほうが速いラップが記録されており、仕掛けのタイミングは最後の直線に入ってからでも十分に間に合います。
脚質の傾向:
- 逃げ馬にとっては厳しいコースで、後半の瞬発力が問われます。
- Aコースでは先行馬と差し馬が互角ですが、Bコースでは差し馬が圧倒的に優勢です。
- 枠順に関しては、ほぼフラットで有利不利は少ないです。
種牡馬の傾向:
- アグネスタキオンやフジキセキ、タニノギムレット、サクラバクシンオー、キングカメハメハ、ジャングルポケットなど、ヘイルトゥリーズン系の種牡馬が優秀な成績を残しています。
- アグネスデジタルやマイネルラヴはこのコースでは苦戦する傾向にあります。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-2F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | 35.6-24.7-34.0 | 1:34.3 |
3歳以上500万下 | 35.5-24.1-34.4 | 1:34.0 |
3歳以上1000万下 | 35.2-23.9-34.2 | 1:33.3 |
3歳以上準OP・OP特別 | 35.1-23.4-34.5 | 1:33.0 |
3歳以上重賞 | 35.6-23.4-33.5 | 1:32.5 |
新潟競馬場 芝1800m外回りコースの概要
新潟競馬場の芝1800m外回りコースは、長い直線とスパイラルカーブが特徴のコースです。スタート地点は芝1200mと同じ位置にあり、3コーナーまでの直線距離が748mと非常に長いため、差し馬が好走しやすい傾向があります。最後の直線距離は日本最長の659mで、ここでの瞬発力勝負がレースの決定打となります。逃げ馬には厳しく、差し馬が有利な展開になりやすいコースです。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は向正面直線の入り口にあり、芝1200mと同じ位置になります。
- 3コーナーまでの直線距離は約748m(Aコース時)で、外回りコースを使用します。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで、緩やかな下り坂が特徴です。
- 最後の直線は659mで、日本最長の平坦な直線部分です。
レース展開とペース
- 中盤の3ハロンはスパイラルカーブが含まれるため、スピードが落ちやすい区間です。
- レースは大きく分けて超スローペースか平均ペースになりがちで、特にバックストレッチまでのペースが上がらないレースでは、極端に速い上がりが求められることがあります。
- 逃げ馬には厳しいコースで、差し馬が最後の直線で好走するケースが多く見られます。
脚質の傾向
- 差し馬が有利で、特に最後の直線での瞬発力勝負がレースの決定要素となります。
- 以前は外枠が有利とされていましたが、近年は枠順による有利不利は少なく、フラットな傾向にあります。
種牡馬の傾向
- キングカメハメハやダンスインザダーク、オペラハウス、アグネスタキオンが上位の成績を収めています。
- フレンチデピュティも好走していますが、クロフネやステイゴールド、スペシャルウィークはやや苦戦傾向にあります。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-3F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 35.4-37.1-34.4 | 1:46.9 |
3歳以上1000万下 | 36.2-36.7-33.8 | 1:46.7 |
3歳以上準OP・OP特別 | 35.6-36.2-34.3 | 1:46.1 |
3歳以上重賞 | 34.8-36.1-34.3 | 1:45.2 |
新潟競馬場 芝2000m外回りコースの概要
新潟競馬場の芝2000m外回りコースは、日本で唯一コーナーを2回だけ回るコースです。スタート地点は2コーナーポケットで、3コーナーまでの直線が948mと非常に長く、スパイラルカーブと最後の直線659mが特徴です。レース展開は平均からスローペースになりやすく、3〜4コーナーでペースが緩み、最後の直線での上がり勝負になることがほとんどです。特に差し馬・追い込み馬が活躍することが多いコースで、時計が出やすく、持ち時計が問われるレースが展開されます。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は向正面直線の右奥、2コーナーポケットで、内回りの芝1400mと同じ地点です。
- 3コーナーまでの直線距離は948m(Aコース時)で、非常に長いバックストレッチを走ります。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで、やや急な下り坂を経て、最後の直線に入ります。
- 最後の直線は659mで、日本最長の直線部分となります。
レース展開とペース
- 序盤は平均ペースで進むことが多く、3〜4コーナーでペースが緩み、最後の直線で上がり勝負になるのが一般的なレース展開です。
- ハイペースになることはほとんどなく、終盤の決め手が最も重要な要素になります。
- 時計が出やすく、11秒台のラップが続くため、持ち時計の速さが勝負のカギとなります。
脚質の傾向
- 逃げ切りは非常に困難で、先行して押し切ることも簡単ではありません。
- Aコースでは前に行った馬でも粘れることがありますが、Bコースでは差し・追い込み馬が有利です。特に開催が進んで馬場が荒れてくると、外からの大外一気も決まりやすくなります。
種牡馬の傾向
- スペシャルウィークやステイゴールドなど、芝1800mで苦戦していた馬がここでは好成績を残しています。
- ダンスインザダークやグラスワンダー、アグネスタキオン、シンボリクリスエスなど、ヘイルトゥリーズン系の血統が強いです。
- ジャングルポケットやエルコンドルパサーはやや苦戦傾向にあります。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-4F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 36.6-49.6-34.3 | 2:00.5 |
3歳以上1000万下 | 35.7-48.7-34.6 | 1:59.0 |
3歳以上準OP・OP特別 | 35.8-48.7-34.2 | 1:58.7 |
3歳以上重賞 | 35.6-48.4-34.1 | 1:58.1 |
新潟競馬場 芝2000m内回りコースの概要
新潟競馬場の芝2000m内回りコースは、主に3歳未勝利戦で使用されるマイナーなコースです。スタート地点は内回りコースの4コーナー出口付近にあり、1コーナーまでの距離が436mと十分にあります。向正面に入ると、3〜4コーナーにかけてスパイラルカーブを通過し、最後の直線359mでゴールに向かいます。ペースは序盤でやや速くなりますが、1〜2コーナーで緩んで息を入れやすく、最後の直線での瞬発力勝負が重要です。逃げ馬と先行馬が有利な傾向にあり、追い込みは厳しいコースです。
スタート地点とコース構成
- スタート地点はスタンド前直線の外回りコースと内回りコースの合流地点、厳密には内回りコースの4コーナー出口に位置します。
- 1コーナーまでの距離は436m(Aコース時)と十分にあり、1〜2コーナーは緩やかな上り坂です。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り坂になっており、最後の直線距離は359mです。
- 仮柵によるコース設定はAコースとBコースがあり、BコースはAコースよりも4m幅が狭くなっています。
レース展開とペース
- 序盤のペースは主導権争いで速くなることがあり、1〜2コーナーでペースが緩むのが通常です。未勝利戦では、向正面で息が入るため、ラストの直線にかけて上がり勝負になることが多いです。
- 上がり3ハロンで激しい攻防が繰り広げられ、未勝利戦においてはやや時計がかかる展開になりがちです。
脚質の傾向
- 逃げ・先行馬が有利で、Bコース時は特に逃げ馬の成績が良いです。追い込み馬は厳しく、コーナーが4回あるため、ある程度先行できる馬が有利な展開となります。
- 枠順は案外フラットで、極端な有利不利は見られません。
種牡馬の傾向
- マンハッタンカフェやステイゴールド、ジャングルポケット、マーベラスサンデーらが好成績を残しており、ヘイロー系が強い傾向にあります。
- ダンスインザダークはやや苦戦している傾向があります。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-4F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | ─ | ─ |
3歳以上1000万下 | ─ | ─ |
3歳以上準OP・OP特別 | ─ | ─ |
3歳未勝利クラス | 35.8-50.4-36.2 | 2:02.4 |
新潟競馬場 芝2400m内回りコースの概要
新潟競馬場の芝2400m内回りコースは、スタート地点がスタンド前の直線に位置し、最初の1コーナーまでの距離が636m(Aコース時)と長いのが特徴です。1〜2コーナーは緩やかな上り坂になっており、向正面に入るとペースが一旦緩む傾向があります。3〜4コーナーはスパイラルカーブで、緩やかな下り坂を経て、最後の直線359mでゴールに向かいます。ペースは序盤で流れることが多く、中盤で落ち着き、最後の直線で追い比べが展開されます。ロングスパートを活かして押し切る力が求められ、先行馬が信頼できる展開が多いコースです。
スタート地点とコース構成
- スタート地点はスタンド前の直線、外回りコースの4コーナーと内回りコースの合流地点の間に位置します。
- 1コーナーまでの距離は約636m(Aコース時)と十分に長く、1〜2コーナーは緩やかな上り坂です。
- 向正面ではペースが緩み、3〜4コーナーはスパイラルカーブで、最後の直線は359mで平坦です。
- 仮柵によるコース設定はAコースとBコースがあり、BコースはAコースより4m幅員が狭くなっています。
レース展開とペース
- スタート直後は先行争いが激しくなり、序盤はある程度ペースが流れることが多いですが、1コーナーを過ぎるとペースが落ち着きます。
- 向正面では完全にペースが緩みますが、クラスが上がると平均的なペースで流れるようになります。中には13秒台のラップを刻むこともあります。
- 3〜4コーナーからペースが上がり、最後は追い比べになります。鋭い瞬発力よりもロングスパートを生かしたねじ伏せるような走りが求められます。
脚質の傾向
- 先行馬が最も信頼できる脚質で、逃げ馬も悪くありませんが、差し馬は勝ち切るのが難しく、2着や3着が多くなります。
- 追い込みは展開次第で難しく、マクリ切るのも容易ではなく、直線に入る前に好位を取ることが重要です。
種牡馬の傾向
- ジャングルポケットやダンスインザダーク、オペラハウス、アドマイヤベガが上位の成績を収めています。
- 一方で、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ホワイトマズルはやや苦戦傾向にあります。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-4F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 35.6-62.9-36.0 | 2:14.5 |
3歳以上1000万下 | 35.9-62.9-35.0 | 2:13.8 |
3歳以上準OP・OP特別 | 35.9-62.6-34.8 | 2:13.3 |
3歳以上重賞 | ─ | ─ |
新潟競馬場 芝2400m内回りコースの概要
新潟競馬場の芝2400m内回りコースは、クラシックディスタンスながらもローカル競馬場特有のマイナーな条件で、主に3歳未勝利戦や500万クラスのレースが行われます。スタート地点は外回りコースの4コーナーのポケット付近に位置し、最初の1コーナーまでの距離が836mと長いのが特徴です。向正面に入るとペースが落ち着き、3コーナー過ぎから徐々にペースアップする傾向があります。内回りコースを使用しているため、上がりはそれほど速くならず、逃げ切りは難しいコース形態です。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は外回りコースの4コーナーのポケットに位置し、最初の1コーナーまでの距離は約836m(Aコース時)です。
- 3〜4コーナーはスパイラルカーブで、緩やかな下り坂を経て、最後の直線距離は359mです。
- 仮柵によるコース設定はAコースとBコースがあり、BコースはAコースより4m幅が狭くなっています。
レース展開とペース
- 序盤はペースがさまざまで、速い先行馬がいる場合は前半3ハロンが34秒台で入ることもあります。1〜2コーナーを過ぎるとペースが落ち着き、向正面に入ると一息入ります。
- 内回りコースを使用しているため、3コーナー過ぎから徐々にペースアップし、最後の直線ではロングスパートが重要になります。上がりは速くならず、鋭い瞬発力よりも持続力が求められます。
脚質の傾向
- 逃げ切りは難しく、先行策を取った馬が有利です。逃げ馬と先行馬の連対率はほぼ互角ですが、先行馬の方が勝ちやすく、3着以内に残りやすい傾向があります。
- 差し馬は、ハイペースではなく、スローペースの時に届きやすいですが、直線一気の追い込みは困難で、マクリが必要です。
種牡馬の傾向
- ダンスインザダークやオペラハウス、チーフベアハート、マンハッタンカフェ、ジャングルポケットなどが好成績を収めており、系統を問わず中長距離で実績のある血統が有利です。
- ホワイトマズルは、この距離では成績が振るいません。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-6F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 35.2-76.3-36.0 | 2:27.5 |
3歳以上1000万下 | 36.5-76.4-35.3 | 2:28.2 |
3歳以上準OP・OP特別 | ─ | ─ |
3歳以上重賞 | ─ | ─ |
新潟競馬場ダートコースの距離別データ傾向・特徴
- ダート1200m
- ダート1800m
- ダート2500m
新潟競馬場 ダート1200mコースの概要
新潟競馬場のダート1200mコースは、中央競馬の主要4場(東京、京都、阪神、中山)以外で唯一、ダート1200mの競走を組むことができるコースです。しかし、実際にはスタート地点が芝コースとなっており、内と外の枠で芝部分を走る距離が異なる点で特徴的です。外枠に行くほど芝を走る距離が長くなるため、スタートダッシュが重要です。コーナーの角度がきつく、最後の直線は354mと長いため、逃げ・先行馬が基本的に有利ですが、差し馬が台頭することもあります。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は芝コースの2コーナーポケットで、外枠になるほど芝を走る距離が長くなります。
- 3コーナーまでの距離は約525mで、3〜4コーナーはスパイラルカーブでほぼ平坦です。
- 新潟競馬場のダートコースは高低差0.5mで、JRA全10場のダートコースの中で最も高低差が少ないコースです。
レース展開とペース
- 前半600mの水準タイムはクラスを問わず34秒前半で、前半は速いペースで流れますが、コーナーのきつさからスパイラルカーブで減速せざるを得ません。
- 後半600mの速さがクラスの差を生むポイントであり、後半での持続力が求められます。
脚質の傾向
- 基本的には逃げ・先行馬が有利なコースですが、長い直線が差し馬にも有利に働く場面があります。ただし、実際に差し切るには相当な力が必要です。
- 枠順はフラットで、芝スタートであっても外枠が必ずしも有利とは言えません。スタートダッシュが決まるかどうかが重要です。
種牡馬の傾向
- アフリートやタイキシャトル、サクラバクシンオー、フレンチデピュティ、ブライアンズタイムが上位の種牡馬として目立っています。
- また、コロナドズクエストやフォーティナイナーといったミスタープロスペクター系全般も好成績を収めています。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 34.1-37.7 | 1:11.8 |
3歳以上1000万下 | 34.2-37.0 | 1:11.2 |
3歳以上準OP・OP特別 | 34.1-36.1 | 1:10.2 |
3歳以上重賞 | ─ | ─ |
新潟競馬場 ダート1800mコースの概要
新潟競馬場のダート1800mコースは、JRAの10場の中で最も高低差が少ないコース(高低差0.5m)です。このため、比較的フラットで走りやすい一方、コーナーの角度がきついのが特徴です。スタート地点はスタンド前直線の4コーナー寄りにあり、最初の1コーナーまでの距離は約389mと十分な長さがあり、序盤はポジション争いが激しくなりがちです。向正面はほぼ平坦で、3〜4コーナーはスパイラルカーブになっており、最後の直線は354mで、長く取られています。
スタート地点とコース構成
- スタート地点はスタンド前直線の4コーナー寄りで、最初の1コーナーまでの距離は約389m。
- コース全体の高低差は0.5mと非常に少ないですが、コーナー角度がきついため、外を回る馬は不利になることが多い。
- 最後の直線は354mで、フルゲートは15頭。
レース展開とペース
- 序盤は各馬がポジションを取りに行くため速く流れる傾向があり、中盤でペースが落ち着くことが多いですが、メンバー構成によって展開は大きく変わります。
- 特にスローペースになった場合、外々を回らされる馬や後方待機の馬は不利で、逃げ馬や先行馬が有利な展開が多くなります。
脚質の傾向
- 基本的には逃げ・先行馬が有利なコースで、特に道悪(重馬場や不良馬場)ではその傾向が強まります。逃げ馬の連対率は良馬場・稍重では35%前後ですが、重馬場以上では約45%に上昇します。
- ペースが上がっても後方からの差し馬が有利になることは少なく、前で競馬をする馬が安定して好走する傾向にあります。
枠順の傾向
- 枠順は基本的にフラットですが、多頭数の場合、外枠(14番、15番)は距離ロスが発生しやすく不利です。
種牡馬の傾向
- シンボリクリスエスが種牡馬成績でトップに立っています。以下、ネオユニヴァース、クロフネ、マーベラスサンデー、ブライアンズタイム、キングカメハメハなどが続いています。
- 勝率や連対率では、ヘイロー系とミスタープロスペクター系が互角ですが、ダート1800mでは特にヘイロー系が強い傾向があります。
クラス別水準ラップと勝ち時計
クラス | ラップ(3F-3F-3F) | 勝ち時計 |
---|---|---|
2歳OP特別・重賞 | ─ | ─ |
3歳以上500万下 | 36.6-38.1-38.5 | 1:53.2 |
3歳以上1000万下 | 36.0-38.2-38.1 | 1:52.3 |
3歳以上準OP・OP特別 | 35.8-37.8-37.5 | 1:51.1 |
3歳以上重賞 | 36.0-39.1-36.0 | 1:51.1 |
新潟競馬場 ダート2500mコースの概要
新潟競馬場のダート2500mコースは、JRA全場の中でも非常に珍しい長距離戦で、スタミナと持久力が重要視されるコースです。2011年10月に初めて使用されたこのコースは、フルゲート15頭で行われ、条件戦の中でもマイナーな距離設定です。年間を通して番組が組まれる回数が少なく、主に500万クラスの平場戦で使用されています。
スタート地点とコース構成
- スタート地点は向正面直線の2コーナー寄りに位置し、ダートコースを約1周半回るレイアウトです。
- 最初の3コーナーまでの距離は約350mで、ほぼ平坦なコース。
- 3~4コーナーはスパイラルカーブになっており、コーナーはやや急ですが高低差がほとんどないため、スムーズなレース展開が期待されます。
コースの高低差と特徴的なレイアウト
- 新潟のダートコースは高低差0.5mとJRA全10場の中で最もフラットですが、競馬場全体が横に長いため、コーナーの角度がきつくなっています。
- 最後の直線は354mと、比較的長めの平坦な直線が特徴です。
スタミナが問われるレース
- 2500mという長距離戦のため、非常に高いスタミナと持久力が求められます。特に、1800mのレースで結果が出なかった馬が一変するケースもあり、実績は2100m以上のレースを参考にするのがよいでしょう。
- ダート戦であるため、先行力は大きな武器ですが、最後の直線でしっかりと脚を使えるかが勝負のカギになります。
レース展開とペース
- ペースはゆったりと進むことが多く、上がり勝負になりやすい。特に上がり3ハロンが速い馬が好走するケースが多いです。
- 枠順の有利不利はあまりないため、どの枠からでもチャンスがあります。
種牡馬の傾向
- 特に種牡馬成績のデータは少ないですが、スタミナや持久力に優れた血統が有利とされます。
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