東京競馬場の芝1800mコースは、スタミナ・瞬発力・レースセンスのすべてが求められる舞台です。広々としたワンターンのコース形状と長い直線が特徴で、展開に左右されにくく「地力の高い馬が勝つ」と言われています。
目次
東京芝1800mのコース概要
スタート地点は1コーナーの引き込み線からで、最初の直線は約250m。そこから緩やかにカーブして3コーナーへ向かい、最後は東京名物の525.9mの直線とゴール前の急坂が待ち構えています。
特徴項目 | 内容 |
---|---|
スタート地点 | 1コーナー奥の引き込み線 |
直線の長さ | 約525.9m |
高低差 | 約2.7m(ゴール前に上り坂) |
コーナー数 | 2回(ワンターン) |
脚質傾向 | 差し・追い込み有利、先行も残る |
展開に左右されにくく実力勝負になりやすい
東京芝1800mは、他の競馬場と比べてペースが落ち着きやすく、位置取りや瞬発力が重要なコースです。先行勢が残るケースもありますが、直線で確かな末脚を発揮できる馬が有利です。
直線が長いため、追い込みも十分に届きますが、極端なスローペースになった場合は先行馬に展開が向くこともあります。
東京芝1800mで行われる代表的な重賞レース
レース名 | 格付け | 開催時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
エプソムカップ | GⅢ | 6月上旬 | 古馬中距離の安定勢力が集結 |
共同通信杯 | GⅢ | 2月中旬 | クラシック戦線の重要ステップ |
東スポ杯2歳S | GⅡ | 11月中旬 | 2歳馬による出世レース |
プリンシパルS | OP | 5月初旬 | 日本ダービーへのラストチャンス |
過去10年の枠順・脚質傾向(例:エプソムカップ)
枠順別成績(2014~2023年 エプソムカップ)
枠番 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1枠 | 0.0% | 5.9% | 11.8% |
2枠 | 0.0% | 5.9% | 5.9% |
3枠 | 11.1% | 16.7% | 27.8% |
4枠 | 0.0% | 5.3% | 15.8% |
5枠 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
6枠 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
7枠 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
8枠 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
➡ 内外の有利不利は少なく、馬の地力と位置取りが鍵。
脚質別成績(エプソムカップ)
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
逃げ | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
先行 | 15.0% | 25.0% | 35.0% |
差し | 30.0% | 35.0% | 45.0% |
追込 | 15.0% | 20.0% | 25.0% |
➡ 差し・先行が中心。逃げ切りはやや厳しい。
東京芝1800mで好成績を残す騎手・調教師
有力騎手(過去3年)
騎手名 | 勝率 | 複勝率 | 特徴 |
---|---|---|---|
C.ルメール | 20% | 50% | 末脚勝負に強い |
川田将雅 | 18% | 45% | 先行させて粘らせるのが得意 |
戸崎圭太 | 16% | 40% | 東京巧者 |
横山武史 | 14% | 38% | 差し・追込でハマれば強い |
有力調教師(過去3年)
調教師名 | 勝率 | 複勝率 | 特徴 |
---|---|---|---|
堀宣行 | 22% | 48% | 東京向きの瞬発力型が多い |
国枝栄 | 18% | 42% | 美浦所属、仕上げに定評 |
藤沢和雄(元) | 20% | 40% | かつての東京1800m請負人 |
手塚貴久 | 15% | 35% | バランス型育成 |
まとめ|東京芝1800mはバランスと瞬発力がカギ
東京芝1800mは、極端な枠順や脚質による差が出にくく、実力がストレートに反映されやすいコースです。位置取りの上手さ、仕掛けのタイミング、直線での瞬発力が勝敗を分けます。
予想の際は、「末脚の鋭さ」「東京実績」「騎手と調教師の相性」をチェックすると、的中率アップにつながるでしょう。
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